フィトンチッド効果

山中をハイキングしたり、森林を楽しんだり、ヒノキのお風呂に入った時などすがすがしい香りに癒されます。この森林浴効果の正体は『フィトンチッド』というもので、樹木が自分で作り出して発散している精油成分のことです。この揮発している成分を人が浴びる事により、あの爽快で、すがすがしい気持ちになれるのです。市街地や都会では自然の恩恵を受ける事がなくなりましたが、木の家を楽しめる大きな理由のひとつにこの効果を味わえる事が言えます。
湿度をコントロール
木には、空気中の湿気を吸ったり吐いたりして湿度を調整する機能があります。梅雨の湿度が高い時期は湿気を吸い、冬の乾燥している時期にはその湿気を吐き出してくれます。木は常に呼吸をして、自然にエアコンの役割を果たしてくれています。
木の断熱効果

木の繊維は無数の空気層がありその壁が熱を遮断してくれます。例えば木の家は一度薪ストーブで暖めると温かさは持続します。また木は熱伝導率が低いので木自身の温度変化は殆どなく、断熱効果が格段に高いと言えます。
木の音響効果
昔から楽器に木が多く使われてきたように、適度に音を吸収し反響する効果があります。バイオリン、ピアノ、ギターや三味線、琴、太鼓に至るまで多くの楽器に木が使用されています。また、コンサートホールなどの施設の壁面に木材が多く利用されています。これほど新素材が氾濫する現代でも、木材に変わるものはありません。
自然の殺菌効果

主なアレルギーの原因としてダニやハウスダストが問題になっていますが、その温床となるひとつにカーペットなど多くの敷物などがあげられます。敷物を木質フロアーに変えただけでダニが激減し、掃除がし易くなりハウスダストも減少します。木の床はメンテナンスのし易さ以外に、もともと木が持つフィトンチッド効果でダニが住みにくい環境を作っているのです。
木の感触
素足で木の上を歩くと開放感があります。足の裏から伝わる感触や情報は直接脳に伝達されると言われています。足ツボマッサージや足裏を温めたりするとリラックスするように、適度な温かさと柔らかさは、人にやさしい素材と言えます。
二酸化炭素吸収 【光合成】
耐久性は歴史が証明 【法隆寺や東大寺正倉院】
木造建築では世界最古といわれる法隆寺。飛鳥時代の姿を現在に伝え木造建築の耐久性の素晴らしさがわかります。また正倉院は、奈良市の東大寺大仏殿の北西に位置する、高床の大規模な校倉造(あぜくらづくり)倉庫で、聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた施設。このつくりはまさにログハウスそのもの。
(正倉院建築時期は不明ですが756年頃とされている)
(正倉院建築時期は不明ですが756年頃とされている)


